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セル×旭小学校 マスコットキャラクタープロジェクト ~価値をつくる編~

2024/11/08

セルインタラクティブ 大塚 未来

こんにちは。セルインタラクティブの大塚です。

この記事は、セルディビジョングループと旭小学校の「マスコットキャラクター」プロジェクトについて、何編かに分けて紹介しています。今回は価値をつくる編です。

はじまり編はこちら▷

価値を見つける編はこちら▷

 

 

 

見つけた価値をどう形にするのか?

 

前回のワークショップで子どもたちがたくさん見つけた旭小や地域の魅力や特徴。つぎはそれを実際に形にしていく授業を行いました。とはいえ、どんなにたくさんの魅力や特徴を見つけられたとしても、形にする作業は一番むずかしい。

そこで、私が実際にお仕事でマスコットキャラクターを作ったときの流れや考え方を伝えながら、子どもたちにも一緒に考えてもらえるような授業にしました。

 

 

 

 

 

実際のキャラクター制作のお仕事を参考に。

 

海外に住む人が、海外にいながらオンラインで日本の家を契約できる「Mooovin」というサービスのキャラクターです。

 


 

この子は、ムームというキャラクターです。ムームが生まれるまでを見せながら、大きく6つの軸で子どもたちと旭小学校のキャラクターはどんな子が良いのか?を考えました。

今回の授業は、玉置先生と相談しながら、まず1人1人、紙に記入をしたのち、各班で回答を共有しあうスタイルにしました。

 

 

 

まずはキャラクターを作る目的やを考える。

 

「知ってもらう」「好きになってもらう」「覚えてもらう」「顔になる」「他との差別化」などマスコットキャラクターをつくるのにはたくさんの目的があります。すでにこのプロジェクトのはじまりからクラスでは話していたようですが、改めて「旭小学校のキャラクターをなんでつくるのかな?」というところをおさらいしました。

「旭小学校を好きになってもらいたい」や「新しく入る一年生にもこの学校面白いんだー!って伝わって欲しい」という、6年生らしい大人な意見も見られました。

 

 

 

 

 

旭小学校のキャラクターってどんな役割?

 

次に、キャラクターの役割を考えます。たとえば、有名なドラえもんはのび太にとって、良き相棒ですよね。たまに道具で助けてくれるけど、一緒に日常を楽しんだり、一緒に泣いたり。ちなみにムームも「相棒」。海外から日本に移住するという不安な気持ちに寄り添い、一緒に楽しんだり悲しんだりしながらも、前向きにしてくれそうだからです。

ちょっとむずかしい質問かな、と思いましたが、案外たくさんの意見を出した子どもたち。「1年生にとってはちょっと先輩で、だけど友達みたいな存在」というような、大人顔負けの回答もありました。

 

 

 

次に考えるのは、キャラクターの性格。

 

性格を考えるのに必要なのはやはり、特徴や魅力。ここで伝えたのは、「周りを巻き込む大切さ」。前回のワークショップはあくまでクラス内での話だったので、他のクラスの人や先生、家族、地域の人にも聞いてみたらどうか、つくる段階で巻き込むともっと愛されるマスコットキャラクターになるよ、ということです。

面白かったのは、子どもたちが“巻き込む”というワードにザワザワしたこと。巻き込むという言葉が聞き慣れなかったり、悪いイメージを持っていたようで、大人の言葉を覚えた!という無邪気な感覚が伝わってきました。笑

ここでは、「明るい」「自由」「盛り上がる」「面白い」「優しい」 など、まるで旭小のみんなのような性格がたくさんキーワードとして出てきて、いい学校だな…としみじみ感じました。

 

 

 

 

 

そして、難題のキャラクターの形や色

 

仕事でマスコットキャラクターを制作していてむずかしいと思う工程です。事前に玉置先生から、「子どもが最初に作った一つを大切にしすぎて、たくさんの案を出せない。」という話を聞いていたので、特に「たくさんの案をだすことの大切さ」を伝えました。

ここでは、仕事で実際に描いたボツ案のラフを、たくさん子どもたちに見せました。子どもたちはとても真剣に話を聞いてくれて、個人的にボツ案のキャラクターにも愛があったので、とても嬉しくなりました。

子供たちから、「可愛いだけとか見た目だけでもダメだからむずいです」というような感想がでていました。

 

 

 

 

 

最後に、身につけているものを考える。

 

キャラクターに、より個性を出せるのが小物。ちなみにムームは旅が好きなので、よく歩ける靴と、旅人っぽいスカーフ、ちょっとかっこつけなので格好いい帽子をかぶっています。

旭小学校のキャラクターが完成したら、どんな小物を身につけているのでしょうか?これは、出来上がるまでのお楽しみです。

 

 

 

 

 

授業を終えて。

 

今回の授業では、かなり苦戦している様子が見られましたが、子どもたちは班の友達と意見を出し合いながら、それぞれのキャラクターのイメージを膨らましているようでした。

 

 

 

 

 

授業終わりの子どもたちの振り返り。

 

このマスコットキャラクターは「ずっと残ること」が目標です。授業後玉置先生が子どもたちに「ずっと残るマスコットキャラクターになりそうか?」という質問を聞いてくれました。前向きな回答も、後ろ向きな回答もありましたが、みんながこのプロジェクトに真剣に参加していることが伝わる意見ばかりでした。

「このまま絶対旭小学校残るものにしたいです」

「正直言ってなりそうではない。理由はアイデアが全然浮かばなくどうすればいいのかがあまり分からないから。今度からもっとアイデアが浮かぶにはどうすれば良いのか考えたい。」

「このままマスコットキャラクターを作っていっても一応“残したい”と思う人もいると思うし、もしかしたら“残したくない”と思う人もいるだろうし、“どうでもいい”と思う人もいるかもしれません。ただ“残したい”と思う人を増やすために、努力するのが僕たちのやることだと思っています。」

「残したいって思うものにはなりたいです。残るか残らないかじゃなくて、「なりたいです!」これから大変かもしれないけれど、しゅしゅさんとみきてぃさんの力も借りて、完璧で残したいって思える、思ってもらえるマスコットキャラにしたいです。このまま作って真剣に思いを込めて、わかってもらえるようなデザインにして、作っていったら良いと思います。」

「なるかわからないけどまたミキティーさんとかシュシュさんとかが来てくれたらどんどん歴史に残る気がする」

「残しておきたい!!せっかく頑張って作るから少しでもいいから残って欲しいです」

 

 

 

 

キャラクター作りの本番へ!

 

ここからは子どもたちがキャラクターの案を実際に出していくフェーズです。どんなものができたか、玉置先生が進捗を送ってくださるようなので、楽しみですね。みんな、がんばれ!

最後に、お昼に小学校の給食をいただきました。

 

 

コロナ禍で子どもたちと食べることは叶いませんでしたが、私、シュシュさん、KJさん(撮影担当)、3人で給食をいただいて、童心に返りました。

まだまだ連載は続きます。次回は、価値を広める編。お楽しみに!

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