こんにちは。セルインタラクティブの大塚です。
この記事は、セルディビジョングループと旭小学校の「マスコットキャラクター」プロジェクトについて、何編かに分けて紹介しています。今回はプロジェクトのきっかけや、はじまりです。
はじまり編はこちら▷
1回目の授業の内容を考える
1回目の授業は、「価値を見つける」授業をすることに決まりました。
セルディビジョングループで「価値を見つける」といえば、することは「ワークショップ」。これは仕事でブランディングをするときにお客さんと行うもので、ためしに小学生とやってみよう!と考えました。
今の子供は付箋に文字を書いてペタペタ貼るなてアナログなことするのかな…?なんてちょっとした不安や、子どもが理解できるのか?たくさん書いてもらえるだろうか?
子どもたちは地域や学校の魅力を見つけるのが難しいと玉置先生はおっしゃっていたけどうまくいくだろうか?なんて大きな不安もたくさんあるなか、具体的な質問内容や、当日の流れを考えていきました。
大人と同じワークショップを体験してもらうことに意味がある
※通常のワークショップの様子
今回、せっかく私たちが授業をするのだから、大人がやっていることを体験してみて欲しいという思いがあり、あえて子ども向けにせず私たちが普段行なっているワークショップの形式をそのまま使うことにしました。
ただ、質問内容については「これから入学してくる1年生に、どんな学校だと思ってほしい?」「旭小学校の自慢できるところは?」というように、子どもたちが想像できるよう少し工夫を凝らしました。
質問は全部で5問。キャラクター制作のヒントが見つかるであろうという質問を、社内で何度も話し合いました。当日の時間配分なども、子どもたちの集中力を考慮しながら、玉置先生と決めていきました。
そもそも32人のワークショップは会社としてもほとんど経験のない規模。当日子どもたちにどう動いてもらうかというオペレーションについても検討を重ねました。そこでまずはグループごとに分かれて各質問に答えてもらい、それを質問ごとに班ごとに発表してもらうという流れにしました。ただ当日どうなるかはわかりません。
すこし不安になりながらも当日を迎えました。
6年2組のみんなとの初対面
「価値を見つける」ワークショップ当日。私は少しドキドキしながら旭小学校を訪れました。授業の前に校長先生より、学校としての思いやこのプロジェクトへの思いをお話ししてくださいました。
そしてさっそく教室へ。32人の賑やかなクラスで、みんなが「これから何をするんだろう?」とワクワクしているのが伝わってきて、私も嬉しくなりました。簡単に私たちの紹介をして、さっそくワークショップスタート。
ワークショップのはじまり
まずは班ごとに質問に対する回答を付箋で書いてもらいます。
子どもたちは予想通り、う~んと悩んだり、これってあってるかなと不安そう。
私と松田と岩谷が32人サポートに回ります。「思ったことをなんでも書いていいんだよ」とアドバイスすると、少しずつ子どもたちの筆が進み始めます。
そして質問が進むにつれて、だんだんと付箋の数は増えていきました。
これもあるし、あれもあるよね!とワークショップが盛り上がる様子に、ちょっとホッとしました。
そして質問ごとの各班の発表でも、質問をおうごとに変化が。
だんだんと、「たしかにそれもあったね~」「それもいいね!」というように他の班の意見から吸収し始める子どもたち。
ワークショップは、他の人の意見を聞くことでさらに価値を見つけられるもの。子どもたち自らそういうふうに気づいてくれたことがとても嬉しかったです。
1回目の授業も無事に終わり…。
授業の前に、「このワークショップは大人でもやっていることなんだよ」という話をしていました。そのため、子どもたちも付箋を扱う楽しさを感じつつも、真面目に回答をたくさん書いてくれました。そして、なんとか無事に1回目の授業は終了。最後に子どもたちが「ふりかえりジャーナル」という感想文をタブレットで書いて終了。
後日、ふりかえりジャーナルを送っていただき、こんな嬉しい感想に私たちは頬を緩めました。
「ふせんにめっちゃ書いて楽しかった。印象に残ろるキャラクターを作りたい。1年生の緊張をほぐすようなキャラクターがいい!」
「今日の授業は楽しかった。今まで考えてなかった旭小やまわりの地域の良さをわかってとても楽しかった。」
「明るく元気でフレンドリーなキャラクターにしたい。」
「今回みたいに班で分かれて、相談して発表する事によって自分では考えられなかった考えを聞いたりして旭小学校のマスコットキャラクター作りに一歩前進できた気がしました。また今日みたいにプロの方が来てくれる事で自分達だけで作るよりもさらに良い作品が出来上がると思いました。次も頑張ってマスコットキャラクターを作っていきたいと思いました。」
「すごく楽しかった!なぜかというとなんかみんな色々な意見を出していてすごくよかった。正直にいうとマスコット作りなんてできないだろとか途中でおわるだろと思っていたけどプロの人がくるって聞いて「すごっ」て思った。これからが楽しみ。」
余談~休み時間~
この日の休み時間は、花一匁やイラスト大会に混ぜてもらいました。岩谷は折り紙をおってもらったり。
久しぶりの「中休み時間」に「遊ぶ」という行為。大人になっても心が弾むし、仲間にいれてもらえるっていうのは何歳になってもうれしいものですね。
さてここから、価値をつくる編へ。
セルディビジョンのキャラクター制作の実例をもとに、見つけた価値を形にしていく授業についてお話ししようと思います。お楽しみに!