小さい頃からあまり本を読まず、ここまで来てしまった私。
読もう読もうと思いつつ、なかなか買うところまで至らない性格なのですが、
「デザイン」という面白いものに出会い、
人生の中で大学生時代がいちばん本を買って読んだ時期になりました。(それでも少ないですが…)
その中でも、「この本に出会えてよかった」と思った3冊について、私の考えも含めて、今回初めてのブログで紹介しようと思います。
デザイン界では有名な本ではありますが、まずはこちら。
プロダクトデザイナー深澤直人さん著 『デザインの輪郭』
デザイン学科に入って初めて買って読んだ本です。
入学した当初、デザインの「デ」の字もわからない私は、
「デザインって、すごいスキルを身につけないとできないのかな。難しそう…」とぼんやり考えていました。
ですが、この本は、そうではないことを教えてくれました。
もっとシンプルで、鍛錬すれば私にも、誰にでもできることなのだと。
この本の内容が、私にとって「デザインとは何か」「美しいとはどういうことか」という核をつくってくれていると感じています。
日常の中で、何を捉え、何を観察し、何を感じるのか。
身体は感じていても、自分が無意識に感じていることに気づけるかどうか。
当たり前だと思っていることに気づけるか、違和感に気づけるセンサーを持てるか。
そういったことが、日常を美しくし、ものともの、人とものの関係性を適切なかたちにしていくのだと学びました。
『幸せの現象』ということば。
特に今でも大切にしていて、意識しているコトです。みなさんは、最初に何を思い浮かべましたか?
「幸せなことは何ですか?」と聞かれると、誰でもぱっと思い浮かぶと思います。
でも「幸せの“現象”」となると、記憶に残るほど大きなインパクトではないため、日常の中で通り過ぎてしまいがちですよね。
小さな小さな幸せの現象でも、毎日気づくことができたら、きっと日常はみるみる豊かになる。
そう気づかせてくれたことばです。
次にこちら。
グラフィックデザイナー永井一正さん著 『いきることば つむぐいのち』 『つくることば いきることば』
人として、そして作り手として、本当に学びになることばが綴られている本です。
『自分をもっと信じてもいい。』
「自信」という言葉は、これまで私は「自分が身につけた能力を信じること」だと思っていました。
ですが、「自分自身そのものを信じること」、つまり自分を大切にするという意味もあるのだと解釈しています。
大学時代の恩師に「もっと自分を信じて」と背中を押してもらったことがあります。
「自信を持って」ではなく、あえて「自分を信じて」ということばを選んで伝えてくださったのではないか、と今では思います。
誰かの背中を押すとき、私も「自分を信じて」と伝えたいです。
そしてもう一つ。
『ストレスから逃げない。ストレスを楽しむ。』
「人生、楽しんだもん勝ち」とよく言いますが、きっとこういうことなんだろうな、と感じます。
つらいことも、我慢が続くことも、その中に楽しさを見出せる人間でありたいと強く思わせてくれることばです。
入社して、もうすぐ一年が経とうとしています。(なんと早いこと…..)
デザイナーとして、社会人として、早く高いスキルを身につけたいと焦ることもあります。
ですが、10年目のデザイナーのスキルに、今の自分が届くわけがありません。
経験や積み重ねの数が違うのですから。(もちろん努力は必須ですが。)
それでも、「人としてどう生きるか」は数で決まるものではないと思います。
普段どのように自分や相手と向き合っているか、その積み重ねなのだと思います。
人として成熟できるよう、これからも精進していきたいです。



