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『Just Do It.』『Why Do It?』について考えてみる

2025/09/23

セルワールディング 岡田 龍一

こんにちは。

セルワールディングの岡田です。

 

先日、NIKE公式ニュースよりリリースされた【新しいスローガン「Why Do It?」】について

書いてみようかなぁと。

 

※「Why Do It?」は「Just Do It.」を刷新したスローガンではなく、現代の若い世代に向けて「Just Do It.」を再定義したキャンペーンとして位置づけられたコピー。

 

 

なぜ今、新しいスローガンなのか?

 

NIKEといえば、「Just Do It.」ですよね?

1988年からずっと続いていて、“とにかくやろう!”と背中を押してくれるコピー。

最初この新たなスローガンのニュースを見たとき、なぜわざわざ新しい言葉をつくったのか。

そして、その狙いや目的は何なのか…すっごく気になったんですよね。

 

今回リリースされた「Why Do It?」は、時代の変化に伴い選択肢が多すぎる今の若い世代に向けて、

“やる理由”を考えさせる問いかけのように感じます。

「挑戦の価値を再定義するスローガン」として、ちょっと哲学っぽいけど今っぽい。

ここ最近NIKEは業績があまり好ましくなく、若い世代への訴求に苦戦している一方で

HOKAやOnといった新しいブランドが若者の支持を集めていることで、

若い世代に対するブランド再生を目的として、本気で寄り添おうとしている印象を受けます。

 

言葉の役割を考える

 

NIKEは“やること”の大切さと同時に、“意味を見つけること”も伝えようとしているのかもしれませんね。

我々のブランディングの仕事でも似たような変化を感じてます。ご相談をいただくとき、数年前とは違って最近は「なぜブランディングが必要なのか」を経営者の方々がより深く考えるようになった気がします。目的が明確でないと、どんなに素敵なロゴやデザインであっても効果は限定的。「Why」がはっきりしているプロジェクトほど、結果的に良いブランディングにつながっていくことが多いと思ってます。

 

日本文化に重ねて解釈してみる

 

Just Do It.」の流れを汲みつつ、「Why Do It?」はちょっと問いかける形なんですよね。

海外では「挑戦の価値を再定義するメッセージ」として受け止められています。
失敗するかもしれない、上手くいかないかもしれない。
それでも「なぜやるのか?」を考えて、動き出すことに意味がある。

 

これ、日本で考えるとまた面白いんです。
日本って「失敗したくない/失敗は良くない」や「空気を読む」といった文化が根強いですよね。
だからこそ「Why Do It?」は、
他人の目や義務じゃなくて、自分なりの理由を見つけよう」っていう
すごく強いメッセージにもなるんじゃないかなぁと。

なんとなく「やらなきゃ」で動いてることって多いけど、
自分なりの「Why」が見つかった瞬間、
その行動ってめちゃくちゃエネルギーになることってないですか?

 

自分も仕事や日常で、“なぜやるのか・なんのためにやるのか”を考えることを大切にしています。

だから、NIKEの問いかけはスポーツに限らず、自分たちの生き方にもつながる気がします。

 

Why Do It?」は、今の時代に合っているのかもしれませんね。

これからどんなストーリーを描いていくのか楽しみです。

 

おまけ

 

現在、NIKEのロゴはスウッシュのみだったりしますが、70年代中頃に誕生した通称”ゴツナイキ”と呼ばれるこのロゴが個人的には大好きです。このゴツナイキもそうですが、初代の筆記体のロゴなんていうのはヴィンテージでしか目に触れることができず、手にいれるために高校時代はアルバイトに明け暮れたもんです。笑

必死に古着屋巡りして出会えた時のあのドキドキ感。

最近は復刻版などでよく見かけるので…あの時の「お宝発見!」感が薄れ少し残念です…。

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