こんにちは!みきてぃこと大塚です。
私は、デザイナーとしてだけではなく、コピーライターとしてもお仕事をしています。
日々さまざまなところで見かけるコピーのなかでも、心にズキュンと刺さったものをノートに残しているのですが、今日は最近心に残ったコピーをいくつかご紹介しようと思います。
ちなみにTOPの写真は、コピーを書き溜めているノート。本当に記憶が苦手ですぐ忘れるので、「いいな」と思ったらコピーはノートに残しています。コピーの表現に悩んだ時に開く、おまもりでもあります。
「全力の失敗ができたなら、成功なんて飛び超える。」(LUMINE 2023年春)
「思い出にはならない日だって、忘れずに。」(LUMINE 2023年夏)
この2つを並べたのには、理由があります。というのも、「Explore the Next」という同じテーマのもとで出来上がったコピーなんだそう。コロナが終息して、世の中が前向きになるタイミングにぴったりのテーマですよね。
私は毎朝新宿駅で乗り換えるのですが、新年度、希望と不安の渦巻く朝の新宿駅で春のコピーを見た時、ああなんていいビジュアルとコピーなんだ!と思いました。新生活がはじまる人たちを、明るく後押ししてくれている気がしました。LUMINEは駅ビルなので、新生活でそこを通る人も少なくないでしょう。その点でも素敵な訴求だなと思いました。
夏のコピーは、最初に読んだとき、あれ?春に比べてインパクトが薄いな…と正直思ってしまいました。(すみません。わたしの受け取る力の無さです。)けれど、LUMINEのWebサイトを読み込むととても納得感がありました。今のこの時世だからこそ刺さるコピー。これはぜひ、LUMINEのサイトを読んでみていただきたいです。記事のなかの尾形真理子さんの最後のコメントに深く頷けたし、新しい視点をもらえました。
でもLUMINEのコピーは、「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」が結局いちばん好きですね。(有名すぎるコピーですが。)これも尾形真理子さんのコピーです。試着室にいる私を主人公にしちゃうコピー、最強です。なんでもない日常をこんなにもドラマチックにできるなんて、やっぱり言葉の力ってすごい。LUMINEに服、買いに行こ。
「手を離したあの日から、君はどこまで遠くへ行くんだろう。」
「いってらっしゃい、君が思うところまで。」(相鉄線 2023年)
相鉄線が東急東横線と直通になることを告知するCMでのコピー。私が相鉄線沿線育ちだからということもありますが、このCMは涙流して感動しました。笑 この動画の女の子のように、幼稚園くらいから大学生までを相鉄線の沿線で育ったからか、とても心に刺さりました。
相鉄線は、神奈川を横断するだけの地元密着な路線のイメージでした。それが、都内まで広がって、相鉄線本人(?)も、まるで子どもが成長して親を離れていく嬉しさと少しの寂しさを感じているような、そんな印象をコピーからも持ちました。動画内で、車両が途中で新車両に変わるところも良いですよね。そしてお二人の表情がとても絶妙。このCMについてはもっと語りたいことが山ほどあるのですが、このくらいで。そっと優しく背中を押してくれる言葉のトーンは、わたしにとっての相鉄線のイメージそのものです。
なにより、いってらっしゃいという言葉が好きです。そこには、ただいまがあるから。
「きょう、だれかを、うれしくできた?」(HONDA 2022年)
ホンダといえば、「負けるもんか」や「枠にはまるな。」など、どちらかといえば強いコピーが多かったイメージで、このコピーをみたとき、時代は変わったんだと思いました。さらにこのコピーはボディコピーが素敵です。
はるか遠くの未来。目の前にある今日。
いちばん前を走る人。毎日、一歩ずつ、歩く人。
誰にも真似できないこと。みんなと分かち合うこと。
変えていく覚悟。変わらない信念。
人類の大きな夢。たった一人の小さな幸せ。
ひとを喜ばせることには、みんな同じ価値がある。
HONDAのハートは、いつも誰かに向かっている。
ターゲットとする世代に合わせた柔らかいトーンのなかにも、HONDAの変わらない想いの軸を感じます。車については一つも語っていないコピーは今の時代らしさですね。企業からのメッセージ、最近はこういったコピーは当たり前になりました。HONDAが社員さんに語りかけているようにも思えるな、と妄想が膨らみます。
いかがでしたでしょうか?今回は2022〜23年の新しいコピーからチョイスしてみました。今の時代にも素敵なコピーってたくさんありますね。
コピーライターの吉澤到さんの言葉で、好きな言葉があります。「あれからコピーライターとして長く仕事をするようになってわかったことがある。結局、自分が経験したことしか書けないということだ。」という言葉です。
私は日々、色々な言葉に触れることはもちろん、それだけではなく、さまざまなことを経験して、自分のなかにある沢山の感情を知り、違う価値観にも触れ、素直に表現することを大切にしています。
まだまだコピーライターとして学び成長していくなかで、私が紡ぐ言葉に、いつか自分だけの深みや色が出せたならいいなと思います。