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民謡のすすめ

2013/10/22

「酒の無いよな極楽よりも 堕ちて地獄の オワラ 鬼と飲む〜♬」

 

こんにちは。しみっちゃんです。
はて、いきなり何の事でしょうか?
富山県の民謡、「越中おわら節」の唄の歌詞です。

僕は9月になると富山に2回行く事になっています。。
1回目は富山県の八尾で行なわれる「おわら風の盆」
2回目は富山県の八尾で行なわれる「おわら月見の盆」

…この2つの内容はほぼ同じです。
はい。例によってお祭りの民謡踊りが目的です。。

僕は日本の民謡の魅力にどっぷりハマっております。
民謡がなぜ素晴らしいのかというと、捉え方によってはとても前衛的な音楽だと思うからです。

 

それは何故か?

 

例えば、僕が今回行った祭りの「越中おわら節」は音と唄と踊りで構成されております。
音数は、三味線・胡弓・太鼓の3つと、かなりシンプルです。
踊りは三味線のリズムを基準に踊ります。

三味線の演奏は実際聴いてみて頂ければ分かると思いますが、
めちゃくちゃシンプルなフレーズの反復です。
しかも、音の骨格(コードのルート音)だけを弾いているので、
三味線のフレーズはまさにベースラインそのもの。。

つまりこの踊りは反復するベースラインのグルーブで踊っている事になるのです。
ベースラインで踊るダンスなんて他にあるのでしょうか?

ないと思います。
少なくとも僕は知りません。。
ちなみにこちらが、「越中おわら節」です。

http://www.youtube.com/watch?v=cT8aTf3JnXk

シンプルな音づくり、オーソドックスなコード進行ですが、
その中にあるちょっとした「揺らぎ」が、この音楽をとても豊かにしております。

なんとも奥が深い。。
ちなみに僕もこの踊りを習い始めて1年以上が経ちますが、
何が難しいって「揺らぎの美しさ」を表現をするのがとても難しいんですね。。
ちょっとした間のニュアンス、腕を返した時の細かな角度。。
音と踊りが一体化し、立体的な表現になるのです。

「ミニマルで深いグルーブ。そして揺らぎ。。」

これはクラブミュージックのdubという音楽ジャンルに通じるものがあります。
いや、それを生演奏の少ない楽器の音数でやってのけるという点では、
越中おわら節の方が遥かに洗練されているし、新しさを感じます。
唄も、現代のリバーブ掛かったエレクトロニカの表現を先取りしているとも言えるでしょう。
いつまでもアメリカやイギリスのつくった音楽に踊らされるも残念なものです。。

こういうことは民謡好きの人はあまり言及しないので、
敢えてこの場で書かせて頂きます。

民謡は新しい!
まさに「古典=前衛」です。

言うたった。。
この場で言うたった。。

FM亀田ではなく、FM清水です。
今回もマニアックな内容をつらつらと書かせて頂きましたが、
やばいあつい音楽・踊りなので、皆さんも一度見てみてください!!
11月6日に野毛の柳通りで「越中おわら節」の街流しがあるので、興味のある方は是非!!!

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