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優れたブランドは、思想や本質を示すアーティストなのかもしれない。

2019/10/28

木部です。以前目にしたこんな言葉から今回のブログははじまります。

 

優れたブランドは、ブランドのアイデンティティを、ある種の”文学”の域にまで到達させている。

 

じゃあそこまで体現しているブランドってどんなものがあるか考えてみたのですが、Apple? HERMES?もっと身近なところだと、ほぼ日なんかもそこに近いような気がします。みなさんはなにか思い浮かびますか?

少し話は代わり、数年前くらいからか、『100年経営』というようなことをうたう日本企業が増えてきた気がします。実は自分、これに対して全然ピンときてませんでした。自分がクリエイターだからか、100年先よりも明日の企てる方が好みだったりするのです。

ただ最近は、少し考えを変えまして、100年続く企業というようなニュアンスを以下のように変えると少し視点が変わります。

 

100年続く企業 = 100年経っても変わらない価値を見せる

 

この方が的を得てると、個人的には思うのです。

 

先に上げたブランドを文学まで到達させてるような企業は、常に変革して生き残るとか、AI時代に台頭するとか、サステイナブルにとか、ましてや、目の前の断片的な抽象化したデータで意思決定するような経営ゲームをするのではなく、100年後も変わらないことって何?を常に見据えてるんじゃないかと思うのです。

仕事柄、企業の文脈を構成してるものって何だろうと気になるのですが、そんな事例をひとつ。

ユナイテッドアローズは、「ヒトとモノとウツワ」(https://taisetsu.united-arrows.co.jp/)というコンテンツを発信しています。アローズで思い出したのは原宿にあるディストリクトユナイテッドアローズ。通常の店舗とは違うひと癖あるけどスタンダードなセレクトが魅力的で、一時期たまに足を運んでました。

「ヒトとモノとウツワ」のページでは、自分たちが大切にしていることをスタッフの取材やアイテムについて、30周年の企画と合わせて発信しているのですが、ユナイテッドアローズは経営理念を再構築し、「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。」という言葉を据えました。

ファッションの根幹なんて個のセンスで成り立ってる気がして、理念とは真逆にいる感じていたのですが、『生活文化のスタンダード』という言葉には、100年後も変わらないような芯のマインドが込められてるのではないかと感じています。

(スタンダードを創造するって言葉の矛盾があるきはしますが、意図はわかります。言語化するって難しいですね)

 

代表は、全国の店舗をまわって、スタッフと顔を合わせながら対話をするということも取り組んでいるようです。全店舗で直接会うなんてことは非効率と考えるのが普通で、社内報とか、社内SNSとか、デジタル使ったり遠隔のリリース手段を模索すると思うのですが、全国行脚するという経営判断は、決して昔ながらの古いタイプの人というわけではないということは記事からもわかります。

ブランディングをしてると、過去とも向き合い、未来を構想を描く作業になるのですが、『変わらない価値、本質って何?』に目を向けることを忘れずにいたいものです。

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