八王子地域に密着した不動産会社のブランディング
株式会社エスエストラスト
ブランディング手法からの提案
01 きっかけ
セルディビジョンがブランディングを担当させていただいた税理士事務所から、エスエストラストの杉本社長をご紹介いただいたのをきっかけに、ご相談いただきました。その時点で、すでに杉本社長には事業やビジョンの構想があり、アパマンショップの不動産賃貸業以外にも様々なことに取り組んでいました。なぜ、不動産らしからぬそんなことをするのか?マネージャーや店長への理解、そして、現場スタッフへの落とし込みが大きな課題でした。そこで、まずは調査分析・代表へのヒアリング、その後幹部数名でのワークショップからブランディングを始めるご提案をしました。
MI・BIの明確化
ー コミュニケーションワードを模索
02 進行中
ヒアリングの中で、すでに理念・行動指針はあるが、ユニークな複数事業を整理したり、代表の思いをより伝わりやすくするために、求心力のある言葉が必要ではないか?と感じました。付箋を使った幹部ワークショップ・全社員アンケートを何度か経て『不動産屋がここまでやるか』というコミュニケーションワードが創出されました。同時に、目標を達成するために、これから具体的にいつまでに何をすべきかをまとめる「戦略表」作成ワークショップも開催しました。
戦略をたて、社員が行動する上で、『不動産屋がここまでやるか』という言葉がひとつの指針として効果を発揮するようにもなりました。
VIの確立
ー キーワードからVI構築
03 進行中
もともと社内風土にもあった「サッカー好き」、地元の「八王子でトップを目指す」をキーワードにロゴマークを策定。VIをもとに、名刺・封筒・オリジナルキャラクター「おヘアーライオン」を制作しました。キャラクターは女性社員からも好評で、後に、キーホルダーやLINEスタンプ、各種ツールやinstagramなどのSNSなど、さまざまなツールに展開していくことになります。
戦略(SI)の策定
ー 社員アンケートと戦略表から
必要ツールを選出
04 進行中
社員アンケートで「不動産がここまでやるか」と思われるアイデアを全社員から募集。出たアイデアをまとめて、優先順位をつけていきました。そして戦略表を組み、いつまでに ・ 誰が ・ 何をするかを明確にしていきます。その戦略に基づいてツールを制作し、エスエストラスト社内でも広報担当をたてて取り組んでいきました。
約2年にわたる取組で、会社案内・ポスター・屋外広告・経営計画書の作成、ウェブサイトリニューアルや、年賀企画としてオーナーさんとのコラボでネギをお贈りしたり、学生向けには「大学受かりマスク」を配布するなど、まさに『不動産屋がここまでやるか』と言う企画が生み出されました。
中でもエスエストラストの認知度に大きな効果を発揮したのが地元ネタ看板です。八王子エリアに密着という考えのもと、八王子の人が見て、「何コレ?」「あー、あるある」と思ってSNSなどで広めたくなるような看板ネタを、エスエストラストと弊社とコピーライターで共に企画しました。オーガニックなリーチを目的としているため、あえて電話番号や自社の訴求は一切入れず、キャッチコピーとロゴのみのデザインに。今では約20箇所に設置されメディアやテレビへの露出も増え、八王子の行政からも注目されるように。「あの看板の会社!?」と言われるようになり、ブランディングで大きな効果を発揮しています。
認知度が大幅にアップし、
社内にも社外にもファンが増えた
05 結果
ご相談いただいた2015年当時、不動産管理戸数約3600戸・スタッフ数64名だった会社が、2018年現在は管理戸数約5053戸・スタッフ数94名と成長しました。最近では社内で独自に自発的にツールや企画を作る動きも出てきました。ブランディングの成果もあるかと思いますが、『不動産屋がここまでやるか』の元、会社と社員が同じ方向をむいて様々なことに取り組んだ結果だと考えています。